事務局だより 2010年05月20日(金)
 5月の講演会では、現在進行中であるエジプトの「1月25日革命」について、19世紀の農民反乱、20世紀の労働運動や学生運動など先行する社会運動の蓄積に触れながら、緻密な考証に支えられたお話しをしていただきました。今後同国で予定されている憲法改正、国勢選挙といった大きな政治プログラムを見ていくにあたっても、貴重な指針となるお話しでした。
次回は、日露戦争時に意図的に喧伝された黄禍論に関して、ハプスブルク帝国を舞台に、日本側の反応と対策をめぐってお話しいただきます。どうぞ奮ってご参加ください。
 次回は、日露戦争時に意図的に喧伝された黄禍論に関して、ハプスブルク帝国を舞台に、日本側の反応と対策をめぐってお話しいただきます。どうぞ奮ってご参加ください。
 7月講演会は第1土曜日の2日に予定しています。詳細につきましては、追ってお知らせいたします。 

 ――――蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)。さまざまな自然が成長著しい季節となりました。原発事故による放射線の影響が心配されますが、命あるものに内在する浄化の力にも頼みたいと祈る気持ちです。皆さま、憂い少なき初夏の日々を。

第83回講演会のお知らせ

 
「日露戦争と黄禍」 稲野 強 氏(群馬県立女子大学非常勤講師)

日付: 2011年06月04日(土)
時間: 16:00 - 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講師プロフィール:
・稲野 強 [いねの つよし] (群馬県立女子大学非常勤講師)
 1943年東京生まれ。群馬県立女子大学名誉教授。専門は、東欧近代史、日墺文化交流史。今回の報告に関して、拙稿「ハプスブルク帝国に轟く黄禍の叫び」(『歴史読本』2011年1月号、特集、日露戦争―世界を駆けた明治日本―)を事前にお読み頂ければ幸いです。

講演要旨
 日露戦争が、日本で初めての本格的な広報・宣伝戦であることは、これまで多方面で論じられてきました。当時のロシア政府・ジャーナリズムが、宣伝戦に用いたキーワードが「黄禍」です。「黄禍」は一種のアジア人種脅威論ですが、欧米人に受け入れられ易いこの「偏見」に対して、日本政府・ジャーナリズムがいかに対応したか、その例証と現代的な意味を取り上げたいと思います。



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