事務局だより 2013年05月24日(金)
 前回の講演会では、アルジェリア民族運動を諸グループの流れと独立運動の展開を明晰に整理していただきました。また、今世紀に入って植民地支配をめぐりフランスでクローズアップされてきた「記憶の戦争」や、今年1月のイナメスにおける人質事件にまでお話しはおよび、興味尽きないひとときでした。
 次回6月は、2003年2月以来重ねてきた月例講演会が100回目を迎えます。第1回目にお話しいただいた本フォーラム理事長の南塚晋吾氏に、幕末の日本を世界史として語っていただきます。
 どうぞ奮ってご参加ください。

 7月の講演会は13日の第2土曜日に予定しています。詳細は追ってお知らせいたします。

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 夕べのそぞろ歩きが心地よい季節になりました。人や自然とのよい出会いをお楽しみください。

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初夏の都大路の夕あかりふたたび君とゆくよしもがな(芥川龍之介)

第100回講演会のお知らせ

 
「世界史の中の「八重の桜」――日本の歴史は世界史の一部である」 南塚 信吾 氏 (歴史文化交流フォーラム理事長)

日付: 2013年06月08日(土)
時間: 16:00 - 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)


講師プロフィール
南塚 信吾 [みなみづか しんご]
 1942年富山県生まれ。歴史文化交流フォーラム理事長、世界史研究所所長。千葉大学・法政大学名誉教授。 著書に『東欧経済史の研究―世界資本主義とハンガリー』(ミネルヴァ書房, 1979年)、『東欧経済史研究序説』(多賀出版, 1985年)、『静かな革命―ハンガリーの農民と人民主義』(東京大学出版会, 1987年)、『ハンガリーの改革―民族的伝統と「第三の道」』(彩流社, 1990年)、『ハンドブック東欧諸国』(岩波書店, 1990年)、『ハンガリーの「第三の道」―資本主義と社会主義のはざまで』(岩波書店, 1991年)、『ハンガリーに蹄鉄よ響け―英雄となった馬泥棒』(平凡社, 1992年)、『義賊伝説』(岩波書店[岩波新書], 1996年)、『アウトローの世界史』(日本放送出版協会, 1999年)、『ブダペシュト史―都市の夢』(現代思潮新社, 2007年)、『世界史なんていらない?』(岩波書店[岩波ブックレット], 2007年)、『図説 ハンガリーの歴史』(河出書房新社, 2012年)、A Social Bandit in Nineteenth Century Hungary:Rozsa Sandor,Columbia University Press.2008 他


講演要旨

 わたしたちは歴史を学んできたが、その際に日本史と世界史を二分して学んできた。日本史では、幕末・維新をもっぱら日本の歴史の内在的な展開として習った。せいぜい国際的な接触があったといった程度で世界史の一部が出てきた。また世界史では、明治維新があったといった程度でしか学ばない。このような見方は少しずつ是正されて来ているが、国際的な接触を拡大してみたり、維新の記述を増やしたりする程度の是正である。本講義では、この二分割をなんとか突き破って、相互に有機的にかみ合わせて、日本から見た「世界史」を考えてみたい。



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