事務局だより 2013年08月16日(金)
7月の講演会では、幕藩体制が揺らぎ始めた江戸中期(享保の改革期)に、遠州を中心に暗躍した盗賊日本左衛門について、代官所の文書など現存する記録をもとにお話いただきました。非支配層のなかの、特に身分的周縁とされるような人々と盗賊の関係、また歌舞伎の日本駄右衛門として伝説化される際に果たしたかれらの役割についても、興味深く取りあげていただきました。
次回講演会では、日本では山岳写真家としてよく知られているチベットの烏里烏沙氏をお迎えして、チベットの生態環境や人々の生活を中心に話をお伺いします。どうぞ奮ってご参加ください。
10月の講演会は5日(土)の午後4時から、第2次世界大戦時の日米交換船をテーマにお話しいただきます。詳細は追ってお知らせいたします。
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アフリカ奨学金第2期の給付候補者が決定いたしました。第1期では皆様の温かいご支援を賜りましたが、今期もご協力をいただければたいへんにありがたく存じます。詳しくはこちらをご覧ください。どうぞよろしくお願いいたします。
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処暑を間近に、南と西から訪れた二つの高気圧の下、日本列島は熱い呼気を放っています。どうぞ、水分補給と涼を意識しながらお暮らしください。
――――大の字に寝て涼しさよ寂しさよ(小林一茶)
第102回講演会のお知らせ
「チベットの生態環境と遊牧民の暮らし」 烏里 烏沙 (Wuli Wusha) 氏 (写真家・探検家)
日付: 2013年09月07日(土)
時間: 16:00 - 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)
講演者プロフィール:
鳥里 鳥沙 (wuli wusha)
探険家、フォトグラファー、中国四川省生まれ。彝(イ)族出身。主に油絵や撮影など視角芸術の創作活動に従事。また民族・民俗学、植物学の研究にも携わっている。
1996年に来日。日本の北海道から中国大陸の奥地まで幅広く踏査し、10数年来、1年の半分近く、チベット高原及び中国西部の秘境をまわっている。多角的な視点から世界を捉える創作活動を展開しながら、チベットカム地方の山々についての調査も継続している。
99年の8月~9月には日本の大学生13名を引率し、39日間費やして、東チベットから西チベットまで陸路4000キロを横断した。その後、チベットチャンタン高原無人区をはじめ、数々の秘境奥地の探険の旅を企画・実行してきた。
中国の民族事情を日本の人々に知ってもらうため、講演会や、写真展など様々なかたちを通して、中国西南地区の少数民族を紹介している。また、チベット高原の環境の厳しい地域に小学校を建設することや、日本の文化や風土を中国に紹介する写真展も企画実行するなど、日中文化交流のかけ橋の役を果たすべく、幅広く活動している。
NPO法人チベット高原初等教育・建設基金会理事長、チベットカム山岳研究会会長、公益社団法人日本写真家協会国際委員会委員、日本山岳写真集団同人、日本中国写真芸術協会会員、横断山脈研究会会員
講演要旨:
地球温暖化の影響により、チベット高原の氷河の融解が加速しています。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、このままのペースでいけば30年以内に氷河は完全に消失してしまいます。
彝族の探険家であり写真家として知られる烏里烏沙氏が、スライド写真を使ってチベットの生態環境と遊牧民の暮らしをご紹介くださいます。また青いケシをはじめとする、人気の高い高山植物もお見せいただきます。
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