事務局だより 2014年03月28日(金)
 前回2月の講演会では、戦後日米関係史の視座から、2011年の福島原発事故の歴史的、社会的要因を分析していただきました。そこからは日本の米国依存体質や、民主主義を蝕む社会の閉鎖性の典型である「原子力ムラ」の姿が浮かび上がってきました。講演後の質疑応答では、物理学やドイツの環境運動のご専門家からのお話も伺うことができ、とても充実した会となりました。
 3月の講演会はお休みをいただきました。次回4月の講演会では、ポピュラーミュージックを題材にユーゴスラヴィアの社会変動を語っていただきます。
 どうぞ奮ってご参加ください。

 次回は5月10日(
)午後4時からの開催を予定しています。
 詳細は追ってお知らせいたします。

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 立春過ぎの寒波と大雪に、家に閉じこもりがちになった方も多いかと存じます。雪消の春の日のたわやかさが、今年は雪国以外の住民の心身にも沁みいります。

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雪解の峠の茶屋の戸口かな(原石鼎)

第108回講演会のお知らせ

 
「ユーゴスラヴィアを歌う――イデオロギー・戦争・ノスタルジー」 山崎 信一 氏 (東京大学講師)

日付: 2014年04月05日(
時間: 16:00 - 18:00
場所: 渋谷アイビスビル10階 (エレベータで9階へ上がり階段でお越しください)

講演者プロフィール
山崎 信一(やまざき しんいち)
 専門は旧ユーゴスラヴィア諸地域の現代史 。おもな著書・論文:「イデオロギーからノスタルジーへ――ユーゴスラヴィアにおけるロック音楽」(柴宜弘・木村真・奥彩子編『東欧地域研究の現在』山川出版社、2012年)、「ナショナリズムとユーゴスラヴィア理念の相克――「セルビア・クロアチア語」を中心に」(桑野隆・長與進編著『ロシア・中欧・バルカン世界のことばと文化』成文堂、2010年)、『映画『アンダーグラウンド』を観ましたか?――ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』(共著、彩流社、2004年)ほか。


講演要旨
 
「歌は世につれ、世は歌につれ」といいますが、現代世界においては、ロックやポップスなどの大衆音楽は社会を映す鏡のようなものです。バルカン半島にかつて存在したユーゴスラヴィアという国においても、それは例外ではありませんでした。社会主義国でありながらチトーの指導のもと独自路線を貫いていたこの国は、1990年代に国家解体と戦争のさなかに置かれ、その社会も大きな変動を被りました。講演では、こうした大きな社会変動の中、ユーゴスラヴィアの大衆音楽が何をどのように歌ってきたのかを、実際の曲を聴ききながら振り返ってみます。


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