第 95 回 講 演 会  前回 / 次回 / 一覧へ戻る 
日  時  2012年 11月 10日(土) 16:00 - 18:00 
場  所  渋谷アイビスビル 10階
講演タイトル  書物とはなにか ──〈装丁〉と〈書籍電子化〉をめぐって
講  師  桂川 潤 氏
プロフィール 桂川 潤 氏(装丁家)
 装丁家。1958年生まれ。立教大学大学院文学研究科修士課程修了。『吉村昭歴史小説集成』(岩波書店)の装丁で第44回(2010年)造本装幀コンクール日本書籍出版協会理事長賞(事典・全集部門)を受賞。「世界でもっとも美しい本」(於:ライプチヒ)等で展示される。
 著書に『本は物(モノ)である──装丁という仕事』(新曜社/2010年),共著書に『本は,これから』(池澤夏樹=編/岩波新書/2010年),『人権とキリスト教』(明治学院大学キリスト教研究所=編/教文館/1993年),共訳書に『民衆神学を語る』(安炳茂=著/新教出版社/1992年)。
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<http://www.asahi-net.or.jp/~pd4j-ktrg/>
内  容  日常、自明のように口にする〈本〉の定義をご存じでしょうか。定評ある『大辞林』をもってすら、〈本〉の定義は曖昧模糊としています。電子書籍時代に至って、もはや〈本〉は印刷されず,表紙や装丁を必要としません。皮肉なことに、書籍電子化を推進する側が〈モノではない「電子書籍」をどう定義するか〉に頭を悩ましています。「国策」の声がかけられても、わが国の書籍電子化はいっこうに進んでいません。ある意味、当然の結果でしょう。いかに優秀な営業マンでも、定義すらできない「商品」を売り込むことはできないのです。
 今回のレクチャーでは、〈装丁〉と〈書籍電子化〉を切り口に、「本とはなにか,書物とはなにか」を皆様と一緒に考えたいと思っています。