第33回講演会 詳細     前回  次回   一覧へ戻る
日付 2006年3月4日(土)
時間 16:00~18:00
場所 渋谷アイビスビル10階
内容 アイヌの歴史-1789年のクナシリ・メナシアイヌの戦いを中心に-
講師 川上淳氏(札幌大学助教授)
プロフィール 川上 淳(かわかみ あつし)氏

 駒沢大・立正大大学院で日本中世史を専攻。根室市教育委員会(博物館開設準備室、資料館)主任学芸員を経て、2005年より札幌大学文化学部日本語・日本文化学科助教授、専門は日本北方史。主要著作「日露関係のなかのアイヌ」(日本の時代史19『蝦夷島と北方世界』、吉川弘文館、2003)、「千島アイヌ-千島への道と来航者たち」(街道の日本史1『アイヌの道』吉川弘文館、2005)など。
要旨 アイヌ文化やアイヌ民族の起源をどこに求めるかは難しい。一般的には北海道の縄文文化が続縄文人へさらに擦文文化へと変化し、同時にオホーツク人文化と融合してアイヌ文化へと変容したというのが現在の通説である。古代・中世の歴史については主に考古学的知見によらざるを得ない。

近世になると道南に松前藩が成立し、和人の記録が残されるようになり、アイヌ社会について日本人は少しずつ正確な認識を持つようになる。アイヌと和人の戦いとして、コシャマインの戦い、シャクシャインの戦い、クナシリ・メナシアイヌの戦いが良く知れられいるが、最後の戦いであったクナシリメナシアイヌの戦いを見ることによって、アイヌ社会がどう変化し、現在に至ったかを考えてみたい。